鉄筋を守るはずのコンクリートが、時間とともに守りを失うことがあります。何が起きるのでしょう。
先生、コンクリートが鉄筋を守ってくれるなら、ずっと安心なんじゃないの?
それが年月で弱ってしまうの。
まず中性化。
空気中の二酸化炭素がしみ込んで、アルカリ性が表面から失われていくのよ。
アルカリ性が失われると、鉄筋を守る膜がなくなって腐食が始まる、ということですね。
そう。
ここは試験でよく問われるのだけれど、中性化深さは経過年数の平方根に比例して進むの。
1年で1mmなら4年で約2mm、9年で約3mm、というイメージね。
うぅ〜ん…最初は速くて、だんだんゆっくりになるってことなのぉ?
そのとおりよ、ルナさん。
よく直感で掴んだわね。
次に海の近くで問題になるのが塩害。
塩害は塩化物イオンが鉄筋を錆びさせるのですよね。
海砂の使用や海風が原因になると。
ええ。
もう一つ、アルカリ骨材反応は骨材が反応して膨張し、ひび割れを起こすの。
中性化・塩害・アルカリ骨材反応、この3つを覚えておいてね。
確認クイズ
コンクリートの中性化に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 中性化は塩化物イオンによってコンクリートがアルカリ性を失う現象である
- 中性化深さは、おおむね経過年数の平方根に比例して進行する
- 中性化が進むとコンクリートのアルカリ性が高まり、鉄筋が守られる
- 中性化深さは、経過年数に正比例して一定の速さで進行する
こたえを見る
正解: 2. 中性化深さは、おおむね経過年数の平方根に比例して進行する
正解は2。中性化深さは経過年数の平方根(√t)に比例します。1は塩害の説明が混ざり誤り、3はアルカリ性が失われるので誤り、4は正比例ではなく平方根比例なので誤りです。