コンクリートだけでは建物は成り立ちません。なぜ中に鉄筋を通すのでしょうか。
先生、コンクリートは丈夫なのに、どうして鉄筋を入れるのですか?
いい質問ね。コンクリートは押される力=圧縮には強いのだけれど、引っ張られる力=引張にはとても弱いのよ。
えーっ、あんなに硬いのに引っ張りには弱いの?
意外!
そう。
だから引張に強い鉄筋を入れて、引っ張られる部分を鉄筋に受け持たせるの。
二つで役割分担しているのよ。
でも鉄って錆びちゃうよ…お外に置いた自転車みたいに。
だいじょうぶ?
鋭いわね、ルナさん。
実はコンクリートは強いアルカリ性で、その中にある鉄筋は表面に膜ができて錆びにくいの。
コンクリートが鉄筋を守っているのね。
補足すると、温めたときの伸び縮みの割合、熱膨張率も両者はほぼ等しいので、温度が変わっても剥がれにくいのですよね。
そのとおり。
圧縮はコンクリート、引張は鉄筋、アルカリで防錆、熱膨張率が近い。
この4点がRC造の要よ。
確認クイズ
鉄筋コンクリート造に関する記述として、適切でないものはどれか。
- コンクリートは圧縮に強く、引張に弱い
- 鉄筋は引張力を負担してコンクリートの弱点を補う
- コンクリートは酸性で、その性質が鉄筋を錆から守る
- コンクリートと鉄筋は熱膨張率がほぼ等しい
こたえを見る
正解: 3. コンクリートは酸性で、その性質が鉄筋を錆から守る
正解は3(適切でない)。コンクリートはアルカリ性で、そのアルカリ性が鉄筋の腐食を防いでいます。酸性という記述が誤り。1・2・4はいずれも正しい記述です。