マンション再生円滑化法のしくみ

老朽化したマンションを建て替える、つくり直す、売る。区分所有法の決議のあと、実務を進める器が必要です。

建替え決議などで方針が決まっても、実際の工事や権利の付け替えは大仕事。その受け皿を用意するのがマンション再生円滑化法です。

赤松 まい(普段) 赤松 まい

建替え決議したら、あとは工事するだけじゃないの?

久世 環 先生(笑顔) 久世 環 先生

それが、大勢の権利をどう新しい建物へ移すかが大変なの。
そこでマンション再生円滑化法が組合や手続を用意しているのよ。

月島 ルナ(びっくり) 月島 ルナ

あれれ、前は建替え円滑化法って名前じゃなかったのぉ?

久世 環 先生(普段) 久世 環 先生

よく知っているわね。
2026年4月施行の改正で、建替えだけでなく、建物の更新や売却、取壊しの事業も扱うようになって、名前も『マンションの再生等の円滑化に関する法律』に変わったの。

御影 凛(普段) 御影 凛

その中心がマンション再生組合ですね。
以前のマンション建替組合にあたる組織だと理解しています。

久世 環 先生(普段) 久世 環 先生

そう。
建替え決議などに合意した人たち、つまり再生合意者が5人以上共同して、定款と事業計画を定め、都道府県知事等の認可を受けて設立するの。
認可を申請する前に、再生合意者の集会で、出席した再生合意者とその議決権の各4分の3以上による設立の決議が必要よ。

月島 ルナ(普段) 月島 ルナ

権利変換って言葉、むむむ…どういう意味なのぉ?

久世 環 先生(笑顔) 久世 環 先生

権利変換手続のことね。
古い建物の権利を、新しい建物の権利へまとめて移すしくみよ。

御影 凛(普段) 御影 凛

区分所有法が決議、円滑化法が実行、という役割分担で整理できますね。

久世 環 先生(普段) 久世 環 先生

そのとおり。
売却にはマンション等売却組合、取壊しにはマンション除却組合という器も用意されているわ。

確認クイズ

マンション再生組合に関する記述として正しいものはどれか。

  1. 再生合意者が5人以上共同して定款と事業計画を定め、都道府県知事等の認可を受けて設立する
  2. 国土交通大臣の許可を受けて設立される
  3. 設立には区分所有者全員の同意が常に必要である
  4. 組合は法人格を持たない任意団体にとどまる
こたえを見る

正解: 1. 再生合意者が5人以上共同して定款と事業計画を定め、都道府県知事等の認可を受けて設立する

正解は1。マンション再生組合(旧・マンション建替組合)は、建替え決議などに合意した再生合意者が5人以上共同して、都道府県知事等の認可を受けて設立します。2は認可権者、3は同意要件(再生合意者の集会で、出席者とその議決権の各4分の3以上の決議で足ります)、4は法人である点が誤りです。

🔖 この記事の関連書籍

Amazonアソシエイトリンクを含みます。他分野は おすすめ書籍ページ へ。